多く聞くお話では、太陽光発電の収益と、初期投資だけで利回りを考える会社が多くあり、その後にかかる費用やリスクの部分を説明せずにいる現状があります。設置をお考えの方は、この部分もしっかりとチェックしておく必要がありますので、是非ご一読下さい。
パワーコンディショナは15年程度で寿命がきます。
20年間の間に下記費用がかかる可能性を十分に検討しておきましょう。
定格出力容量 | 用途 | 価格帯 |
---|---|---|
3-5.5kW | 産業用 | 約10~15万円 |
10-50kW | 産業用 | 約30~100万円 |
50-100kW | 産業用 | 約300~400万円 |
-250kW | 産業用 | 約500~600万円 |
-500kW | 産業用 | 約800~900万円 |
主に以下の4点が考えられるケースです。
【出力抑制とは?】
出力抑制とは、電力の需給バランスが崩れた際などに電力会社から発電を停止するよう要請を受けます。
その要請を拒否することはできず、500kW未満のシステムであれば補償措置もありません。
ただし、500kW以上のシステムで、停止期間が720時間以上あった際には、その期間における売電相当額の補償措置があります。
【電圧抑制とは?】
電圧抑制とは、太陽光発電設備が接続されている連系上の電圧が高くなり電流が逆流することでシステムの破損を防ぐために、
システム内のパワーコンディショナという装置の電圧上昇抑制機能が作動します。このような現象は、環境によっては頻繁に
起こることもあり、設置の際には事前に電力会社との協議をおすすめいたします。
年間約0.5%程度の発電量低下が予測されます。
耐久性に非常に優れている太陽光発電でもやはり劣化は避けられません。
JET(財:電気安全環境研究所)とAIST(独立行政法人産業技術総合研究所)との共同研究結果から、
「10年間で平均して4~5%の出力低下」が認められており、20年間では9.4%程度の低下が想定されております。
電力会社から、設置検討の際に、別途以下のような付帯費用を請求される可能性があります。
内容 | 生じる場合 | 概算費用(円) |
---|---|---|
電線の引き込み工事 | 電柱との距離が開いている場合 | 20万~50万 |
電圧上昇対策工事 | そのエリアの電圧値が高い場合 | |
売電メーター | 必須 | 1.5万~ |
設置費用 | 1年目 | 2年目 | 3年目 | 4年目 | 5年目 | 17年目 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
500万円 | 43,680 | 38,133 | 33,290 | 43,593 | 38,057 | 7,458 | |
1000万円 | 87,360 | 76,265 | 66,580 | 87,186 | 76,113 | 14,915 | |
3000万円 | 262,080 | 228,796 | 199,739 | 261,558 | 228,340 | 44,745 |
※太陽光発電設備の固定資産税は初年度より3年間は2/3になります。